Cut up down jacket

Behind the seams: Norrøna ダウン™750

なぜ今ダウンなのか? ダウンとプリマロフトの違いは? Norrøna 独自のダウンジャケットの特性は何か? どのような羽毛が使用されているのか? 今回は、ダウン™750について深く掘り下げていきます。

技術の進歩により、防水/透湿性に富むゴアテックスや保温性の高い軽量なフリース等、すばらしいクオリティの合成素材を開発することができるようになりました。合成素材は、アウトドアウエアの素材として活用されるレベルまで進化しましたが、やはり自然素材に勝るケースは少ないようです。蚕ほどスムースな素材を編み出すマシンは、いまだに存在しないし、ダウンほど軽量で保温性、圧縮性に富んだ合成素材はありません。

Cut up down jacket

なぜダウンなのか?

最も保温性があり、軽量で、圧縮性に富む製品を開発するにあたって、ダウンに勝る素材はないと考えています。合成繊維の保温性よりも、はるかに圧縮性が高く、素材重量に対しての保温性もダウンの方が高い数値を示しています。

ダウンv.s. 合成繊維

プリマロフトワンのような合成保温素材は、ダウンにかなり近い素材です。重量と大きさの単位で比較すると、同等の保温性は得られないものの、雨まじりの天候では合成繊維の方が優れている場合もあります。濡れたり、圧縮されたりする場合、ダウンの保温性が多かれ少なかれ損なわれますが、多くの合成繊維はそのような状況でも保温性を保ちます。このような理由から、私たちは用途や目的に合わせたダウンと合成繊維のウェアを製作しているのです。厳寒で、重量と収納性が最優先な環境下ではダウンのウェアが適しており、雨が降ったり、衣服が圧縮されるような状況で作業をしなければならない場合は合成繊維がおすすめです。ダウンは高級な素材です。空気を封じ込めることにより保温性を高めます。ともかく、ダウンジャケットは乾いた状態にしておくように心掛けてください。

Cut up down jacket
(注:この記事を執筆するにあたって、検証のためにダウンジャケットを傷つけたりする行為は一切行われていません)

ダウンの構造:

すべてのダウンジャケットは、スリーピングバッグ等と同様に、異なるダウンがウェア全体の適所に配されているような構造になっています。この構造はバッフル構造という名称で知られており、ダウンが一カ所、つまりジャケットの一番下の部分に固まってしまうことを防ぐものです。また、異なる重量、もしくは異なるタイプの保温素材でジャケットのパーツを形成することが可能なこともこの構造の特徴の1つです。

バッフル構造では、2つのタイプがあります。1つ目は、外側表面から裏地に貫通する縫い目があり、この縫い目がつくるスペースにダウンが収納できる構造で「縫い目貫通」タイプです。このシンプルな構造は、ほとんどの軽量ダウンジャケットに使われていますが、さらに進化したボックスウォール構造よりも保温性で劣ります。

Stitch through construction
ボックスウォール構造では、外気を通してしまう外側表面と裏地を貫通する「寒さをもたらす縫い目」がなく、ウェアの保温性を最大限に高めた構造となっています。

Box wall construction

Norrøna のダウン™750:

私たちは、750 cu in/oz から800 cu in/ozのフィルパワーのグースダウンを使用しており、Norrøna の動物に対する人道的な扱いに則った、最も高い品質のダウンです。

我々のダウンのポリシー:

Norrøna は、自社のプロダクトの製作に際して、動物に対する人道的な扱いに対する進歩的なポリシーを有しており、また、可能な限り環境破壊を削減したいと考えています。私たちのダウンを使った製品には、我々が入手できる最も高い品質のダウンが使用されています。そのダウンは、実は食品業界の副産物なのです(これは保温材のために動物が犠牲になる行為とは対極の手法です)。

私たちが使用しているダウンはフランスのピレネー山脈からのもので、鳥の処置については、すべての行程がヨーロッパ基準に則り、Oeko-Tex 100 standards に合格した高いレベルのダウン洗浄の専門技術が採用されています。

Norrøna のダウン™750 とは、フィルパワーが750〜800 cu in/oz で、ダウンクラスターが93-96%のダウンジャケットです。自社のPFOAフリーの軽量ナイロン、もしくは、100%PFOAフリーの化学的なリサイクルを行ったポリエステルの表生地との組み合わせで、バリューチェーンに対するダメージを最小限に止めた最高品質のクオリティをお客様にお届けします。

私たちのダウンジャケット:

Norrøna では、現在、トロールヴェゲン、リンゲン、そして/29 シリーズで異なる4つのタイプのダウンジャケットの製品があります。

trollveggen dwon™750は、ボックスウォール構造の最も分厚く、保温性に優れたコレクションです。メンズのLサイズで、1028グラム(実際のダウンの重量は340グラム)の重量を有するこのジャケットは、厳冬期でのクライミング計画をしている方や、高い保温性を発揮するジャケットを探している方に最適の製品です。冬季のベースキャンプで快適に過ごすためには必須のジャケットであり、また、寒い冬の街でもこのジャケットを着ていればとても暖かく過ごせます。Norrøna のタフなアンバサダーたちも登山の際はもちろん、街でもこのジャケットを愛用しているはずです。

lyngen light weight down™750は、超軽量で圧縮性に富み、重量はわずか325グラム(ダウンの実質重量は185グラム)。コンパクトなサイズに圧縮できるとともに、シェルジャケットの下にも着用できます。コットンセーターの約半分の重さで、ミネラルウォーターのボトルよりも軽量なので、寒さに備えて、常にリュックに入れておくべきウェアです。

/29 down™750は、スタイリッシュで、都会で着こなせる暖かいジャケットです。重量は、770グラム(ダウンの実質重量は、225グラム)で、最も軽量で収納性に富んだジャケットというわけではありませんが、トロールヴェゲンのダウンジャケット750よりも軽量で、冬に日常的に着用するには最適なウェアです。

 

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